2014年11月2日日曜日

BSジャパン「シンフォニージャパン」公開に向けて

ドキュメンタリー番組「シンフォニージャパン」の制作発表が行われました
10月31日(金)15:00~15:50
テレビ東京 10F特別試写室

放送:12月29日(月)
時間:21:00~22:55
作曲家 千住明

53年前の幻のフイルムを発見!
その映画は作曲家、團伊玖磨と写真家の大竹省二が製作した28分の映像音楽のみで構成
されたシンフォニー映画です。
そのフイルムが倉庫から発見されましたのを機に新たな「シンフォニージャパン」を作ろうと作曲家の千住明と写真家の桐島ローランドが立ち上がりました。この35mmフイルム発見のストーリーと、
新作品に挑む千住、桐島さんの奮闘ぶりなどを交えた2時間のドキュメンタリー番組です。

写真家 桐島ローランド












女優 草笛光子さん

2年間にわたって製作されたこの番組は、1本の映像から始まります。それは、インタナショナル映画という、陸奥陽之助氏が代表を務める映画製作会社で古い映像が入ったDVDを何枚か見せて頂いたなかに1961年に製作された「シンフォニージャパン」と書かれた1枚のDVDがありました。会社の方に聞いてもよくわからない不思議な映像でした。その映像を見て驚きました。音楽は作曲家、團伊玖磨、映像監督に写真家の大竹省二が製作した28分の映像音楽映画でした。
1961年といえば、60年安保の混沌とした時代にあり、オリンピックを控え、高度成長まっただなかの時代でした。そんな時代を映した映像に、音楽を乗せた作品でした。


10月31日テレビ東京での記者会見

しかも、その映画は海外で賞をとりながらも日本未公開。それは是非、日本の皆さんに見て頂きたいという思いから、新たに千住明さんの作曲で、今の日本を描く「シンフォニージャパン」を作るという企画として立ち上げました。

もともと千住明さんとは、30年近いお付き合いがあり、テレビ界での活躍の足がかりをお手伝いしたのが平林猛プロデューサー。長編ドキュメンタリー番組の作曲をお願いしたのが始まり。演奏は千住真理子さんでした。そんなご縁でのお付き合いです。

千住さんが名古屋芸術ホールで演奏した「オペラ 万葉集」での
番組スタッフと記念撮影

ではでは、映画監督には誰を、ということで監督探しが始まります。さまざまな監督の候補の中、写真家である桐島ローランドに白羽の矢が当たりました。ご本人も、長年、千住さんのポートレートを写していた関係から、快く引き受けて頂きました。

山梨県吉田の火祭り撮影中の桐島さん
東京、名古屋、山梨、筑波・・・さまざまな地での撮影と、女優草笛光子さん、作家の下重暁子さんなど豪華ゲストのインタビューなど交えた番組を現在製作中です。


作家 下重暁子さん。陸奥陽之助さんと親交があり、陽之助
さんの両親を描いた「純愛」を出版しました

女優の草笛光子さん。写真家大竹省二さんとの感動の再会
のシーンは、心打たれるものがありました

台風の余波の中、国立音大での撮影。千住さんが團伊玖磨氏
手書きの楽譜に対面しました。

2014年8月11日月曜日

映画「ぬくめどり」さいたまプレミアム上映会

8月16日(土)
彩のくにさいたま芸術劇場 映像ホール

埼玉の上映会を望む声をたくさん頂きまして、この度、埼玉で初めての上映会を開催します。詳しくは、ブログ右の「ぬくめどり」のコーナーの「今後の上映スケジュール」をご覧ください。

この日は、プロデューサー平林さん、総合演出の椚山さんとホールで打ち合わせ。
(写真ボケボケですみません)
ホール技術の方と、ステージ、上映機器、控室など詳細の打ち合わせです。


左椚山さん、右平林さん
監督自らPR嬢?冗?

さいたま地域の方々から

「お店早じまいして夜の部に行くよ!」
「家族3人で行きます!」
「夫婦で行くよ」
などと嬉しい言葉を頂きました。
見沼たんぼのフレッシュフレッシュ野菜たち!

それから、新鮮な野菜・・・。この野菜は、見沼たんぼの斉藤洋ラン園のご主人から頂いたものです。斉藤さんは、オオタカやチョウゲンボウなどよく見かけるそうです。チョウゲンボウの巣立ちを見たともおっしゃっていました。うらやまし~!
今度、案内して頂こうと思っています。

鳥の天国 見沼たんぼ

この度のトークのパネリストの青木義脩さんから、近所で燕が集団で烏を追っているシーンを見たとおっしゃっていました。また、カラスが雀をくわえて、空き地に持っていき、羽をむしって食べている姿も見たともおっしゃっていました。

鳥には鳥の世界が空で繰り広げれているんだなと思いました。

そもそも、鳥に興味を持ったのは、我が家の雨戸の戸袋に鳥が巣を作り、巣立ちを見たことに始まります。感動でしたね。そこには鳥たちの世界、シンとした空気が流れ、親と子供の視線のみが強く、人間を寄せ付けない。
そのシーンに出くわした人間には、鳥たちの神聖な空気に入れ込めない。それが実感でした。

そんなドラマが繰り広げられる「見沼たんぼ」の自然。
トークでは、そんなお話が聴けるかも。
どうぞ、お楽しみに。













2014年5月7日水曜日

五月晴れ、乙女文楽

大正から昭和へ・乙女文楽。
「増補大江山酒天童子」(戻り橋の段)
「傾城阿波の鳴門」(順礼歌の段)
●5月4日(日)
●ひとみ座 第一スタジオ

右から画家の榎さん、ジャーナリストの樋渡さん、
お弓を遣った亀野直美さん。

久しぶりの文楽に心躍る気分。
かつて雑誌「わび」の取材を通して交流のあった吉田玉男さんの人形が大好きで、大阪、東京公演と追っかけ状態でした。その時の気分を思い起こさせてくれました。
映画「ぬくめどり」がきっかけでお付き合いさせて頂いているジャーナリストの樋渡さんの案内で公演を知り、日吉のひとみ座に向かいました。文楽の絵うぃ描いておられる榎さんも「ぬくめどり」の試写会に来て頂きました。

さてさて
人形浄瑠璃文楽は3人遣い。乙女文楽は人形はひとり人遣いで、立ち回りはスピードもあり、ひとりではどうかと思っていましたがその心配はありませんでした。
80年の歴史があります。頭は、三味線の糸で人形遣いの頭にとめるというもので、頭の動きの制限がありましたが、それも大した支障もなく、物語を楽しむことができました。

演目は、「増補大江山酒天童子」(戻り橋の段)
渡辺綱役の小林加弥子さんのりりしいこと。

下の写真は、公演が終わって、記念撮影。子別れの涙の物語「傾城阿波の鳴門」お鶴と握手する女の子。
お鶴を遣った松島麗さん。後は、ひょっこりひょうたん島の人形たち

乙女文楽は、大正から昭和の初めにかけて考案されたもので、昭和42年に「ひとみ座」が桐竹千恵子師匠の芸系を継ぎ、国内外で公演を行っています。


15キロある人形は腰で支え、両手は両手。膝に
人形の足をくくりつけてひとりで遣います