NHK BS1 ほっと@アジア
「Check!アジカル」★時間:17:01~17:22
アジアの女性たちが紡ぐ手仕事の世界
6月と7月は、アジアの国々の長い歴史や変革の中で
女たちが想いをこめて、脈々と紡いできた伝統手芸
の世界をお届けします。
6月25日(月)
「母から娘へ。トルコ伝統レース「オヤ」」
七海光さん(トルコ伝統手芸研究家)
イスラムの女性たちがかぶるスカーフの縁を飾るのは、オスマン帝国時代から続く伝統的なレース。自己主張できなかった時代草花のモチーフに思いを込めた。縫い針で編む細かいレース、イーネオヤは、世界でも珍しく、手先の器用な嫁が良しとされてきた女性の生き方を紹介
6月26日(火)
バングラデシュの心、伝統キルト、ノクシカタ
三田智嘉子さん(バングラディッシュ伝統手芸研究家)
古くなったサリーを刺繍を施し、敷物や布カバーへとリサイクルしたものが「ノクシカタと言われている。パキスタン時代(1947-71)に一度衰えたが、バングラデシュ独立後、恵まれない女性の自立を助けるために復活。女性支援の姿と、刺繍のない「カタ」と刺繍を施した「ノクシカタ」の違い、1800年代の貴重なノクシカタも紹介。
7月2日(月)
中国・ミャオ族の刺繍に魅せられて
佐藤瑞代さん(苗(ミャオ)族刺繍蒐集)
中国貴州省に暮らすミャオ族の伝統刺繍の精密はデザイン性にあふれたでいる。この刺繍に魅せられた佐藤さん。最近は人々は近隣都市で働くようになり、刺繍の技術はすたれていった。佐藤さんはご主人と共に、現地に学校を建て、刺繍や一般教養も教えている。
7月3日(火)
韓国の包む美・ポジャギ
崔良淑さん(チェ・ヤンスク)(ポシャギ作家)
韓国のパッチワークといわれるポジャギ。女性たちが家の中で暮らすことを余儀なくされていた李朝時代。女性たちはチョゴリの余り布をはりあわせ、知恵と工夫で、風呂敷や食卓カバーなど創り上げてきた。そんな女性たちの歴史と、今に伝える韓国女性の心を紹介