2016年9月12日月曜日

幻の映画「鎖陰」上映会

日本映画監督協会の文化史料委員会企画上映会
日時:8月26日
会場:日本大学藝術学部

8月26日は、日本映画監督協会の文化史料委員会の企画で、とても珍しい映画の試写会を日大術学部で行いました。
作品は 日大芸術学部の学生だった足立正生監督が立ち上げた新映画研究会共同製作の 「椀」(1961年) と「鎖陰」(1963年)です 。
宮澤誠一教授のご尽力で、試写会が実現しました。
この上映会を企画したのは、文化史料委員会の仲倉重郎監督。
宮澤誠一教授

左は仲倉監督

参加したのは、足立正生監督と山本晋也監督。
(足立監督というより、足立監督が作った新映画研究会が作っています)
そして、文化史料委員会の委員 、仲倉監督、佐藤監督、工藤監督、杉浦です。
それから「鎖陰」の公開当時、京都上映会でのフィルム盗難事件の主犯?(笑)平林猛にも見せて頂けるようお願いし、特別に参加させて頂きました。
白髪、サングラスが足立監督、一番右が平林理事

製作当時は、アンデパンダンなどアート系では斬新なムーブメントがありました。映画やアートなど境界線がない大きなウエイブがあった時代です。
映画「鎖陰」は、学生たちが新鮮な感覚で創り上げたもので、賛否両論ありながらも伝説となった映画です。今回は日芸に保管されている35mmフイルムをブルーレイ上映しました。

半世紀を越えて目の前に現れた映像は、亡くなるまで、この作品を見たいと言っていた足立組の栗田さんのことを思い出しつつ、さまざまな思いが交差して感慨深いものとなりました。
山本監督のウッドストックに参加した話は楽しかった

上映会を終えたあとに、足立正生監督と山本晋也監督懇親会を行いました。
半世紀に渡る時代を越えて、和気あいあいの会となりました。
日本映画監督協会文化史料委員会はじめ上映会参加の面々