モンゴル国の4人のアーティストによる
大草原の暮らしと音楽、旧正月の宴を紹介
12月3日(月) ●●●
ノミンさん(舞踏家)
「民族の誇り、モンゴル伝統舞踊ビイルゲー」
モンゴル国の舞踊は地域によって大きく2つに分かれます。中央モンゴル&東モンゴルの舞踊は「ブチグ」といい、草原のようなおおらかな動き。西モンゴルは伝統舞踊「ビイルゲー」といい、険しい山々がそびえる地域のため、キビキビした動きになったとされています。今回は「ビイルゲー」を紹介。「ビイルゲー」は娯楽の1つであると同時に人々の精神を伝え、支えるための手段でもあった。狭いゲルで踊るため、手、肩、胸、腰、目、頭の微妙な動きで表現する。祈りと踊りが暮らしに根付いたモンゴル舞踊を紹介します。
12月4日(火) ●●●
ボルドー・エルデネ(モンゴルホーメイ歌い手)
「声の世界遺産 モンゴルホーメイ」
ホーメイとは、草原の遊牧民が編み出した、のどと舌を巧みに動かし、1人の歌手が楽器を使わず、低いうなり声と同時に2つの音色を奏でる口笛のような高い声を発する、世界無形文化遺産に登録された不思議な歌唱法。子どもを産んだラクダが育児放棄する場合がある。そんなときに、このホーメイを聴かせると、安心してミルクをやるようになる。遊牧生活のにはきってもきれないもの。モンゴルの山々の稜線を見ながら、自由に旋律を歌うという、まさに、大草原の音楽といえる。“人間楽器”というべき驚きの歌声を紹介。番組では演奏や発声法も紹介し、MC二人も挑戦。
ムンフツェツェグ(モギー)/(ホーチル(二胡)奏者&モンゴル家庭料理家)
「モンゴル国の正月の宴」
日本の新年を前に、モンゴル国の正月を紹介。モンゴルの正月は「ツァンガール(白い月)と呼ばれ、2月10日前後から始まる。モンゴル二胡奏者でモンゴル家庭料理を紹介しているモギーさんに、正月だけに作るお菓子や正月料理、子どもたちの遊びなどの伝統習慣を紹介。長老を敬い、家族や親戚一同が集まるモンゴル式の正月を紹介する。スタジオには、正月料理が並び、日本の鏡餅と似ているお菓子「タウニーイテー」や、羊肉の塩ゆで、甘いご飯、馬乳酒などが並ぶ。50人もの親戚が集まり、挨拶合戦。お寺にお参りし、子どもたちにはお年玉。モギーさんの家では2000個のボーズという肉まんを作るという。二胡の演奏を交え、モンゴル国の正月を紹介する。
「シャガイ」というサイコロに似たおもちゃ。羊の
くるぶしで作ってある。上を向いた形が羊、ヤギ、
ウマ、ラクダの形に見えるので、同じ形同士あえば
ひとつもらえる。
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アヨーシ・バトエルデネ(馬頭琴奏者・世界馬頭琴協会理事長)
「世界に響け!草原のチェロ、モリンホールの響き」
モンゴルを代表する弦楽器、モリンホールとは馬頭琴のこと。今、バトエルデネさんは、馬頭琴を世界の楽器として紹介しようと、さまざまな活動を行っている。 今回はチェロとの二重奏や現代音楽など、馬頭琴の可能性を紹介して頂くとともに、ウランバートルで開催している馬頭琴の世界大会の模様も紹介。日本の生徒さんも参加したり、世界から100人以上の馬頭琴奏者が一堂に会する馬頭琴大会。日本を拠点に、世界で活躍するバトエルデネさん、草原のチェロとして、世界に広がるモリンホールについて紹介します。
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