2011年12月11日日曜日

12月Check!アジカル

 「女流作家が語るアジアのこころ」
作家中上健次さんを父に持つ、作家の中上紀さんを始め、映画監督の梁英姫ヤン・ヨンヒ)さん、作家の浜井幸子さんをお招きして三日間アジアの魅力を語って頂きます。
NHK BS1ほっと@アジア「Chck!アジカル」
17:00~17:17

12月12日(月)「アジアの風を伝えたい」
中上紀さん(作家)
中上紀さん
作家・中上健次さんを父に持ち、「彼女のプレンカ」ですばる文学賞を受賞。小学校の卒業旅行で、父親に連れていかれたフィリピン。小さい子供が物を売る姿に衝撃を受ける。アジアの大きさ、自然の豊かさなど、さまざまなアジアを教えてくれた父親の影響で、訪れるようなったタイ、ミャンマーの様子。中でも特に心ひかれたタイのアカ族の暮らしを紹介。どこか紀州の自然とアカ族が暮らす山岳地域が似ているという。
梁英姫さん


12月13日(火)
家族を描くドキュメンタリスト」
梁英姫さん(映画監督)

2005年に日本と北朝鮮で離れて暮らす自分自身の家族を10年に渡って追い続けたドキュメンタリ映画「デイア・ピョンヤン」がベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞。北朝鮮にわたった3人の兄たちと別れて暮らした10年。アジアを歩き、アメリカに渡り、家族を映画作品としてまとめることを決断。父親との葛藤。ピョンヤンの今を、映画を織り交ぜながら語って頂く。


浜井幸子さん



12月14日(水)
「路地裏おもしろ露天職人」
浜井幸子さん(作家)
19歳で初めて上海を訪れて以来、中国・韓国・タイ・ベトナム・ラオスなどアジア各国の路地裏を女性目線で楽しく取材。取材は一人が鉄則。取材七つ道具を背負い、どんな路地でもはいって取材。シルクロードの路地の、日本にはない、露天商の人々の地に根ざしたパワーの魅力。旅での大変な思い出やシルクロード町や暮らしの変化なども紹介。書籍は多数、「地球の歩きかた」にも執筆。

12月Check!アジカル

「アジアからの風」

12月12日(月)

2011年11月13日日曜日

11月Check!アジカル

「アジア書道への招待」
11月14日(月)
アラビア語書道への招待
佐川信子(アラビア語書道家)

子供の頃、サウジアラビアの国旗の文字の美しさにひかれて、アラビア語を学ぶ、のちにシリアの書家のもとへ、弟子入り。宗教の違う佐川さんを受け入れたくれたことに
感謝しているという。もともとアラビア文字は、音の文化であった。コーランの言葉を書き取り集大成したときに、文字が確立された。
葦ペンから流れるような文字は、モスクなどの壁面を飾る。書体の紹介や、実際に書いてもらい、アラビア文化の世界にひたる。










11月16日(水)
「川邊りえこ」(書家)
幼少のころから書道を学び、現在では、ヨーロッパ、アジアでの国際的な展示会やイベントに参加、活動を広げている。特に、スリランカなど、アジアの子供たちに書道を教える活動を行っている。書道用具一式持参で、毎年アジアの国々に向かう。スタジオでも、床にパフォーマンスとして書を書いて頂く。



2011年10月27日木曜日

東京国際映画祭 in仙台

仙台で、東京国際映画祭開催
10月25日(火)

東京国際映画祭事務局が、仮設住宅にお住まいの皆さまを含む、仙台地区在住の皆さまをお招きし「東京国際映画祭 in仙台」特別上映会を、MOVIX仙台にて開催しました。応募総数は1,781名、そのうち約700名の当選者が来場し、新作映画4作を楽しみました。
この企画は、事務局の中川さんが企画、尽力されて実現しました。以下は、報道資料です。
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■日/場所
 10月25日(火) MOVIX仙台(宮城県仙台市太白区長町7丁目20-15)

■作品/登壇者
13:00~「ハルのふえ」@シアター8 (舞台挨拶)戸田恵子さん、野沢雅子さん
15:20~「ステキな金縛り」@シアター7 (舞台挨拶)西田敏行さん、三谷幸喜監督
17:00~「カイジ2 ~人生奪回ゲーム~」@シアター8
19:10~「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」@シアター7
    ※ミラ・ジョヴォヴィッチのビデオ・メッセージ付上映

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やなせたかしさん原作のアニメーション「ハルのふえ」では、上映後、多くの子どもファンが詰めかける中、声優を務めた野沢雅子さん、戸田恵子さんが登壇。野沢さんは「生き物である以上は全部同じ気持ちだなと思った。人間が忘れがちなことを教えてくれるような原点」と本作を称え、戸田さんはやなせたかしさんの「大人の方にもぜひとも見ていただきたい。
「ハルのふえ」の舞台挨拶では、東京国際映画祭都島信成事務局長と仙台市市民局文化スポーツ部・武田均部長が登壇、都島より、「映画祭ができる事は映画を見ていただく事、この上映会をきっかけにもっと映画を沢山見て欲しい」「被災地で映画の巡回上映を展開する『シネマエール東北』をサポートしている」旨の話があり、続けて、武田部長が、奥山恵美子仙台市長のメッセージ「人々が人らしく生きていくために、夢や希望が必要です。そのために文化の力が欠かせません。今日、映画という文化の力で、ここにお集まりの市民の皆様が、また一歩進む希望を得られるとすれば、私にとっても大変な喜びでございます。さあ、明日からまた一緒に、前を向いて歩いていきましょう」(抜粋)を読み上げました。

 「ステキな金縛り」では、上映後、主演の西田敏行さん、三谷幸喜監督が登壇。三谷監督は「映画というのは、映画館でこうやってみんなで一緒に見る事で何倍も面白くなると思います」と話しました。西田さんは「僕の子どもの頃の情操というのは映画館で育くまれたと言っても過言ではありません。ー(中略)ーこれはぜひお子さんたちに見てほしい。みんな元気を取り戻してほしい。映画というものは本当にすばらしい力を持っていると確信している」と熱く語りました。

 「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」では、主演のミラ・ジョヴォヴィッチさんからの心のこもったメッセージ「どの映画を作っても日本に来るくらい日本が好き」「大変な時期だからこそ、愛をこめてこの映画を届けたい」が披露されました。

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「ハルのふえ」(48分 2011年 日本)
 監督:川又 浩 原作:やなせたかし キャスト:戸田恵子、野沢雅子 

「ステキな金縛り」(142分 2011年 日本)
 脚本/監督:三谷幸喜 キャスト:深津絵里、西田敏行、中井貴一 

「カイジ2~人生奪回ゲーム~」(133分 2011年 日本)
 監督:佐藤東弥 キャスト:藤原竜也、伊勢谷友介、吉高由里子 

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」
(111分 2011年 ドイツ=フランス=イギリス 字幕 3D)
 監督:ポール・W・S・アンダーソン キャスト:ローガン・ラーマン、
    ミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルーム 

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PDFリリースはこちらからご覧下さい。
http://2011.tiff-jp.net/ja/press/pressrelease.html
「東京国際映画祭 in 仙台」特別上映会実施の報告(PDF 192KB)
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<お問合せ>
東京国際映画祭事務局 コミュニケーション広報グループ 宣伝チーム
TEL:03-3553-4793/FAX:03-3553-4788
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2011年10月21日金曜日

10月のCheck!アジカルでした

第24回東京国際映画祭特集
の放送後記
10月17日(月)~19日(火)
NHK BS1「ほっと@アジア」Check!アジカル

アジアはひとつ。ボーダレスな関係で映画を作る時代に
なりました。また、欧米俳優がアジア映画に注目している
現状などもお話頂きました。
三日間のゲストは、映画祭「アジアの風」部門のプログラミング・ディレクター石坂健治さん、女優でプロデューサーの杉野希妃さん、女優のジュデ・ィオングさんでした。
アジア映画の魅力や、今年の作品の見どころ、ジュディさんは審査員をされていたときの裏話など、とても魅力あるお話を伺えました。
21日がオープニングセレモニーが華やかに開催されます。ボスの代表も招待を受けましたので、グリーンカーペット踏むのでしょうか・・・・?

アジア各国で作品を作っている杉野希妃さん。
異文化、言葉の違いの中で制作する苦労も伺いました
アジア各地の映画祭をまわり、作品を観るのも仕事。
プログラミング・ディレクターの石坂健治さん。

2011年10月10日月曜日

NHKアジア・フィルム・フェスティバル放送

NHK  BSプレミアム BSシネマ 
10月11日(火)
「TRUE NOON トゥルー・ヌーン」(2009年・タジキスタン)
午後1:05~2:29

突然鉄条網が張り巡らされ、国境ができてしまった

第4回シネ赤坂で上映された「TRUE NOON」が、NHKアジア・フィルム・フェスティバル作品放送として、BSプレミアムで放送されます。シネ赤坂で見逃された方、是非ご覧ください。


タジキスタンとウズベキスタンにまたがる山岳地帯を舞台に、突然現れた「国境」に翻弄される人々の模様を描いた人間ドラマ。ソ連崩壊の少し前。隣り合う二つの村の人々は、頻繁に行き来しながら暮らしている。ロシア人所長がいる観測所で働く美しい娘がいる。トゥルー・ヌーン、すなわち天頂に太陽が昇る日に結婚を控えたある日、二人が住む別々の村の間に国境が出現する。結婚式の準備のなか、思いがけない出来事が・・・。ソ連崩壊後に初めてタジキスタンで製作された長編劇映画。

赤い小さな旗は、なんでしょうか。それはヒミツです
〔監督〕ノシール・サイードフ
〔脚本〕サファール・ハクドドフ
〔撮影〕ゲオルギー・ザラエフ
〔音楽〕ダレル・ナザーロフ
〔出演〕ユーリー・ナザーロフ、ナシバ・シャリポワ、ナスリディン・ヌリディノフ ほか

〔ロシア語・タジク語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕

2011年10月7日金曜日

第24回東京国際映画祭

10月のCheck!アジカルは
東京国際映画祭特集
「アジア映画への誘い」
10月17日~19日
NHK BS1 17:00~17:17

「熱いアジア映画事情」
ジュディ・オング(歌手・女優・版画家)

第24回東京国際映画祭が、 2011年10月22日(土)~10月30日(日)9日間六本木ヒルズで開催されます。中でも「アジアの風」部門は、毎年500作品が集まる人気の部門です。そのディレクターの石坂健治さん。特集として「杉野希妃 アジア・インディーズのミューズ」として、女優であり監督の杉野希妃さん、昨年審査員をされたジュディ・オングさんをお迎えしての三日間です。


「熱いアジア映画事情」
 ジュディ・オング(歌手・女優・版画家)

 昨年の東京国際映画祭コンペンティンションの審査委員を務めたジュディ・オングさん。出演したアジア映画を通して感じた当時のアジア映画の事情、そしてこれからのアジア映画をリードする若手の有能な監督や俳優たちの存在を熱く語ります。




「国際化とアジアの映画」
杉野希妃(女優兼プロデューサー)
「国際化とアジアの映画」
杉野希妃(女優兼プロデューサー)

杉野希妃(女優兼プロデューサー)
今年の国際映画祭特別企画で、デビュー作から最新作まで全6作紹介される注目の杉野さん。アジア映画に女優として出演しプロデュースするきっかけ、現場の様子、マレーシア映画の魅力ついて語ります。主演兼プロデュースした映画祭受賞作品「歓待」も紹介。

 

[
「アジアの風を感じて」
石坂健治(東京国際映画祭ディレクター)
 「アジアの風を感じて」
 石坂健治(東京国際映画祭ディレクター)

今年で24回を迎える東京国際映画祭。アジア映画にスポットを当てた印象深いお話を語って頂きます。今年の映画祭の見どころ、若い力で盛り上がる台湾映画、年間作品数がなんと500本にもおよぶ中国映画、今話題のアジア映画などをたっぷりと紹介します。














2011年10月4日火曜日

女川町のサンマ収穫祭

秋空の中、笑顔、笑顔!
「第14回おながわ秋刀魚収穫祭」
10月2日(日)総合運動公園
10:00~15:00

ボランティアの焼き方さんたち
サンマの水揚げでは全国有数の宮城県女川町で震災の復興を願い、開催しました。震災の影響で、サンマの水揚げも少なく、開催を見送る話もありましたが、町の皆さんの強い要望から、秋刀魚収穫祭を実施しました。

用意したサンマは1万本。炭焼きやサンマ汁などに加え、3本一袋にして皆さんへの
プレゼントとしました。
サンマ汁を作るお母さんは「いつもは8000食、今日は2000食。それに今年は白菜が高くてね。入れたら甘くて美味しくなるんだけど、今年は我慢。でも開催されたことが嬉しい」と言っていました。
昨日獲れたてのサンマを頂く

震災後、初めての水揚げが例年の10分の1の60トン。それでも町あげて皆さん喜んだと伺っています。

サンマの炭焼きはボランティアの皆さんが行いました。日焼けしたお客さんから「もっと焼かなきゃだめだよ~」と笑いながらボランティアを激励していました。
大根おろしにスダチも添えて、秋空の下で、サンマを頂く。胸にこみあげるものがありました。

草加煎餅の体験コーナーでは、子供たちが煎餅を焼いて楽しみました。これは、草加煎餅振興協議会が、行っているもの。草加の子供たちが焼いた大判の煎餅が、各学校にプレゼントされました。
会場で皆さんが来ていたTシャツとタオル、
マグカップ。思わず購入してしまいました!

他に野菜の無料提供や、復興を願い、地元で作ったTシャツやタオル、がれきの中から見つかったシーパルちゃんマグカップなども売られていました。


ガレキで作った神輿で練り歩きました
ステージでは、演歌歌手やポップス歌手の参加、ミュージカルなどなど、小学生、中学生の太鼓や、ヨサコイ、吹奏楽、最後に、「サンマでサンバ」という踊りで、参加者の皆さんと一緒になって踊りました。会場が元気いっぱいに。1日中、皆さんの笑顔がこぼれる1日でした。

2011年9月20日火曜日

がんばろう東北!東松島

宮城県東松島の今
9月17日(土)
仙台ー東名ー野蒜ー月浜

野蒜・いまだ水が引かない地域

仙台に住むカメラマンの福田さんから「東松島の被害も甚大なものです。でも、なかなかマスコミには取り上げられない。是非、見てほしい」との話がありました。そして、訪れることにした。

最初に訪れたのは、「東名」という漁村のある地域。見渡す限り津波で家は、流されて、残った家も、中は爆風を食らったようなありさま。
道路は深い水たまりが多く、車が走れば、バシャバシャと水をはね上げて通るしかない。町が水没しているのだ。

月浜・破壊された堤防

町を通って海岸に出ると、美しい海の向こうには、松島の風景に代表されるように、小島が浮かび、風光明媚な浜であった。
浜では、たき火をしていた。
一艘の小舟が、ゆっくりと横切る。5人の人々は、全員が浜を見ている。少し笑っているようにも思えた。船は、何かを引っ張っていた。

それは、根こそぎ引き抜かれた巨木だった。海底に沈んでいたのだろう。その船は、たき火の先のある、荷揚げ場所につくと、木を下ろし、また、左側へと帰っていった。
その木は、フォークリストでたき火近くに持ってこられ、チェーンソーで切ってから、たき火にくべられていた。
この船は、こういう作業をどれだけやらなければならないのかと思ったら、気が遠くなりそうになった。海底に沈んだガレキの数は、計り知れない。

そして、野蒜地区へ向かう。長い堤防は破壊され、まさに水没した地域が広がる。

野蒜・道路を挟んで手前が海。町側は水没している
そして、月浜へ。小さな入り江のある民宿が立ち並んでいただろう海水浴場であり、観光地である。建物はいくつか外壁は残っているものの、すべて津波に飲み込まれた。のんびりとした美しい風景は、一変したのだ。人々は、高台にある仮設住宅で暮らしている。マスコミに忘れ去られた地域は、東松島だけではないと思う。
メディアは、こういった地域の実情を報道する必要があると思った。

月浜:数件家はあるものの、人は一人もいない
福田さんは「ここは、人が集まれる場所もないし、道も狭い。仙台からのアクセスも悪いので、マスコミも芸能人も来ないのでは?」という。理由はなんなのかと、疑問をかかえつつ、仙台に戻った。

2011年9月19日月曜日

がんばろう東北!仙台短編映画祭にいってきました

ショートピース仙台短編映画祭
9月17日(土)~19(月)会場:仙台メディアパーク
17日(土)「明日」上映16:30~

3.11を忘れない、そして希望を持つために、仙台短編映画祭では、「明日」という3分11秒の作品を募集し、42作品が集まりました。今日は、石巻の岡田劇場とのご縁を頂いた、短編映画祭事務局の日野さんの応援と、映画祭実施の激励に、平林代表と駆け付けました。

少し早く会場に到着したので会場1階のカフェでお茶を飲むことにしました。カフェの一角では、3.11「明日」の撮影のメイキング風景を流していました。ホールには徐々に客が集まり、列を作るようになり、NHK始め取材チームも三々五々集まってきました。ほっと一安心。

映画祭実施には、震災後、長い道のりがあったと聞いています。震災直後に、監督たちからスタッフの安否を気遣う連絡が数多くあり、監督たちの後押しもあり、映画祭を実施することになりました。「だったら、監督ったちに新しい作品を作ってもらおう。」
しかし、沿岸部のあまりの被害の大きさに、食べることも住むことも困難な方々がおられる状況で、映画祭を実施して良いのか?という疑問が内外からわきあがりました。

結局は、監督たちの「やりましょう」というエールと、同じ苦しみの中にある東北の映画祭が集まり、「映画の力」を信じ、実施することにしたそうです。「文化が支援になるのか?」そんな悩みは、文化に携わる方々、すべての悩みであるといえます。しかし、文化は確かに人々の心に安らぎを与え、何かを残してくれるものを信じています。

「明日」の上映では、シリアスな作品あり、ポエム的な作品、幻想的な作品、笑いあり、ざまざまな作品が上映されました。監督たちが東日本大震災に寄せる思いは、鮮やかな作品となって我々の前に現れました。
メディアが震災を発信するひとつの方法として、今後、この活動が平和の灯になって世界に広がっていくことを願っています。

2011年9月11日日曜日

がんばれ!岡田劇場

自然の力強さ。今、緑が地面を覆い、花が咲いている   9月11日(日)震災から6カ月
石巻市立門脇小学校。黄色い
カンナが希望をくれた
 今日は、どこのテレビ局でも震災の特集を放送していました。NHKでは1日石巻の日和山公園から中継を出していました。また、どの番組も、復興が進んでいない現状と、被災者へのインタビュー、同行取材が主でした。

なかで、TBSが深夜ずっと、若手ディレクターの取材日記のようなオムニバスの番組を放送していましたが、とても心打つものがありました。
地震直後から現場に入って取材したものですが、「どう伝えるのか」「どう地域の皆さんの取材をしたらよいのか」戸惑いや悩みながら、取材してきたものです。
それは、ディレクターの悩み、そのものが、被災者の心や状況を伝えることになったという赤裸々な内容でした。

ある女性ディレクターの取材では、皆さんが体育館で避難生活している状況を伝えるもので、「スポーツ放送を皆さんが熱心に観ている」という内容の取材でした。しかし、体育館では人もまばら、取材を敬遠してどこかに行ってしまった方もおられたという、取材意図とはかけ離れた現状でした。

門脇小学校の二宮金次郎像。
誰かが、ガレキの中から見つけた
のだろう。金メダルが首にかけてある。
かけた人の「思い」が伝わる。

そんな状況で取材を続けてきた疑問を自分自身に問いかけていました。それはメディアに関わる人の共通の疑問であると思います。

震災から半年・・・・

「被災状況や復興で頑張っておられる姿を伝えることの難しさ」
しかし、伝え続けなければいけない。
その葛藤の中で、メディアの役割を再考しながら
伝え続けていきたいと思います。

中瀬の岡田劇場後、橋のガードレールや歩道が
整備されていた。ほんの少しづつではあるが、
インフラは復興に向けて進んでいる。


2011年9月8日木曜日

9月のCheck!アジカル

「シルクロードからのメッセージ」
NHK BS1 Check!アジカル

9月5日(月)ウズベキスタンの歌手、アノーラさん
「ウズベキスタンの風を運んで」

ウズベキスタンの歌手、アノーラさん。東西文化
が交差し、様々な文化を生んできたウズベキスタン
の現状と、ロシアからの映像の情報や音楽界につい
て紹介しました。意外にも、生活習慣は日本と似ており
緑茶を飲むこと、靴を脱いで家にあがるなど、暮らしぶり
も紹介しました。

9月5日(月)ウズベキスタンの歌手、アノーラさん












9月6日(火)本條流家元、本條秀太郎さん
「西アジアと和楽器の世界」

長くNHK大河ドラマの三味線指導をされており、
「龍馬伝」では福山雅治さんに三味線を教えた
ことでも知られています。
中国、韓国、アフリカのアーティストとの競演を行う

とともに、シルクロードをテーマにした楽曲も作成
するなど、新しい音の世界に挑戦しています

9月6日(火)本條流家元、本條秀太郎さん。

9月7日(水)トラン・レベントさん(トルコ料理シェフ)
「シルクロードを彩るトルコ料理」
宮廷料理から野菜料理と変化したトルコ料理の
歴史と、東西食材がミックスしたトルコ料理の
真髄を紹介しました。また、冬でも野菜料理が
食べられるように夏、豊富な野菜を、家の軒先
に吊るして乾燥保存させる、暮らしの知恵も紹介


9月7日(水)トラン・レベントさん(トルコ料理シェフ)


2011年9月2日金曜日

9月のCheck!アジカル

NHK BS1「Check!アジカル」(ほっと@アジア) 
シルクロードからのメッセージ
2011年9月5日~9月7日  170017:16
キャスター:吉井歌奈子


95日(月)
「ウズベキスタンの風を運んで」
アノーラ(歌手)

タシケントで日本文学を学んだアノーラさん

来日1年半のアノーラさん。ウズベキスタンの暮らしや民族衣装にまつわる話、音楽の世界を紹介します。そして、エキゾチックな、アノーラさんのウズベクポップを披露します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
96日(火)
「シルクロードと三弦」
本條秀太郎(三味線奏者)
三味線のルーツのお話もあります


三味線のルーツはペルシャからアジアへ。
海外アーチストとの演奏、「龍馬伝」の福山雅治さんに三味線を教えたエピソードなど本條さんの魅力あふれる演奏とともに
お楽しみください。
 
 
 
 
 
 
9月7日(水)
「東西をつなぐトルコ料理」
トラン・レベント(トルコ料理シェフ)
料理歴40年。祖父祖母から習った
料理は味が最高です


豊富な食材と料理法で知られる
トルコ料理。意外にも野菜を多く
使ったヘルシー料理でした。知ら
れざるトルコ料理を紹介します。
おばあちゃん直伝の野菜の保存方
法も紹介します。

2011年8月28日日曜日

がんばれ!岡田劇場(エクレールお菓子放浪記)

映画「エクレールお菓子放浪記」
2011年8月25日 横浜ニューテアトル(野毛)


入口ウインドーには、映画の台本が飾ってありました


映画「エクレールお菓子放浪記」を見てきました。

物語は、戦中戦後、貧しさのなかで、助けてくれた刑事、先生への淡い思い、里親との愛情など、さまざまな人との出逢いの中で、洋菓子(希望)に憧れ、たくましく生きていく少年のお話。
愛情表現が下手な里親役のいしだあゆみが光っていました。良い映画です。

宮城県石巻がロケ地として登場します。劇中の芝居小屋「岡田座」は、この度の震災で失った岡田劇場です。旧北上川沿いの楽屋や舞台、客席など、実際に拝見したことがなかったので、とても貴重な映像です。再び、自然豊かで、ぬくもりのある美しい街石巻にもどれるよう、微力ではありますが、情報を発信しつつ、支援活動を行ってまいりたいと思います。

2011年8月22日月曜日

ショートピース仙台短編映画際が開催されます

ショートピース仙台短編映画際

先日、8月11日、仙台にて
東日本の10の映画際が気持ちをひとつ
にして映画祭を実行しようと集まりました。

その声かけのひとつの映画祭が
ショートピース仙台短編映画際です。

震災以降「映画が復興の役にたてるのか」という
葛藤をされてきた各映画祭運営の皆様が

「少しでも映画を見て、元気になって頂こう」
「映画の力を信じて」と、開催に移されています。

是非、全国の皆様に足を運んで頂き、映画祭が
成功されるようお祈り申し上げます。

ショートピース仙台短編映画際
テーマ「映画はつながっていく」

9月17日~19日
会場:せんだいメディアテーク1階オープンスクエア
主催:短編映画際実行委員会
共催:せんだいメディアテーク

《プログラム》
A)3.11映画制作
B)みんなで観よう!サンリオ・アニメーション
C)レンヌからの贈り物
D)新しい才能に出会う
E)水戸短編映画際 presents みとタンペンセレクションin仙台
F)3.11A Sense of   Home  Films なら国際映画祭

《問い合わせ》
短編映画際実行委員会
080-3194-1202(庄野)
 


松島からこころの支援(宮城県松島)

松島からこころの支援 
松島プチホテルびすとろアバロンに滞在して


7月29日に石巻を訪ねた時のこと。前々より東京で宿を探してきたものの、石巻や仙台のホテルは満杯、ということで、やっと探した宿が、景勝地松島の海から少し上がった高台に立つ、ヨーロッパのロッジ風のホテルでした。
 

自然の中でゆっくり身体を休めることができます















松島自体も地震の被害があり、一見何ともないこのホテルも建物が建つすぐ下の地面が隆起しており、1階の窓ガラスもめちゃくちゃに壊れたとのことでした。 現在は通常通り営業されています。


このホテルは、復興支援のボランティアを受け入れていて、この日、とても遅く着いたにも関わらず夕飯を用意してくれて、温かいもてなしを受けました。
なにげないホテルマン阿部さんとの会話から、阿部さんが石巻出身ということがわかりました。実は、岡田劇場がなくなってしまった話をすると、阿部さんは、大変驚いて、
「僕は、小さい頃、岡田劇場によく行きました。アニメやゴジラを見ましたよ。懐かしいですね・・・」と劇場がなくなってしまったことを大変残念がっていました。

フロント、石巻出身の阿部貴行さん。
「岡田劇場には小さい頃、アニメやゴジラを見にいきました・・・」


食事が終わったのは夜10時になっていましたが、阿部さんから、「明日の出発は早いのですか?朝食はどうしましょうか?おにぎりなら6時半には用意できますが」と優しく声をかけてれました。

宿泊客の多くがボランティアということで、早朝出発の方も多いのでしょう。そういったボランティアの皆さんのスケジュールに合わせて、食事の用意をされていました。被災地は、本当に地元の皆さんが協力しあい、一緒に立ち向かっているんだなと強く感じました。そんな心遣いに感謝し、感動しました。
翌朝、すがすがしい気持ちで、石巻に向かいました。

《もし宿泊されたい方がいらっしゃいましたら下記まで》
松島プチホテルびすとろアバロン
宮城県宮城郡松島町松島字三十刈26-21
022-354-5777



2011年8月14日日曜日

東日本映画祭がひとつになった日(宮城県仙台市)

「映画の力を信じて」
東日本映画祭ネットワーク共同記者会見に参加しました

2011年8月11日(土)仙台市
ショートピース仙台短編映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭など、10団体のうち7団体代表が参加し、映画による東日本復興の第一歩を踏み出しました。
3.11以降、甚大な被害を思えば、まず生きること。そして復興、その後にくるであろう文化の復興。そんな中、東北各県で開催されている映画祭を開催するかが主催者にとって最大の問題でした。

7映画祭の代表による声明文の読み上げ、「映画の力を
信じて」復興をする意気込みを語りました。
 しかし、こうした状況下であっても「映画の力」を信じて通常通り開催することが、復興への一助となると信じ、この度の共同記者会見を開きました。

震災復興の大きな問題は、互いを思いやる気持ちから、積極的に動けないという事情です。
それが日本人なのかもしれない。
強硬に突破するのではなく、周囲への気配り、思いやりから、なんとか同じ思いで行動したいと願う。

それが、日本のソフトランディングの方法、誰でもが自然に身に付いた日本独自の再生の手法かもしれない。そんな「やろう、やっていいんだね」と確認しあう会だったのかも知れない。

★主席映画祭
・川嶋大史@ffあおもり映画祭 実行委員長
・渡辺伸子(那須ショートフィルムフェスティバルプロデューサー・NPO法人那須フィルム・コミッション理事兼事務局長)
・藤木英司(山形ムービーフェスティバル事務局長)
・高橋卓也(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局長)
・寺山和子(あきた十文字映画祭実行委員長)
・平島悠三(NPO法人シネマパンチ/水戸短編映画祭)
・赤坂栄美(ショートピース仙台短編映画祭副委員長)

(未参加映画祭)
・もりおか映画祭
・カシオペア映画祭(岩手)
・すかがわ国際短編映画祭

「3.11映画」試写
仙台短篇映画祭で企画した3分11秒の短編映画、「3.11映画」の作品試写が行われた:「測量技師たち」志子田勇、「タイトルなし」真利子哲也、「手」外山光男、「廃棄少女」内藤瑛亮、「Cell」生田尚久。
9月17日、18,19日に開催される仙台短篇映画祭で40作品(予定)が上映される

仙台短編映画祭9月17日~19日開催




2011年7月29日金曜日

『サヘル・ローズのイラン満喫の旅』OA後記

ほっと@アジアNHK BS1
Check!アジカル『サヘル・ローズのイラン満喫の旅』
ゲスト:サヘル・ローズ(女優)7月25日(月)~27日(水)

サヘル・ローズさんをお迎えして、イランの文化・バラ・食について
ご紹介頂きました。3日間華やかな民族衣装も紹介しました。
7月25日(月)ポップな街テヘラン、ジーンズに短いジャケット。規制のある
なか、女性たちがファッションを楽しむ姿。Iポップと呼ばれる新しい音楽を紹介。
イランの古都、世界遺産のイマーム広場のあるイスファハンの旅を紹介しました
7月26日(火)今日は、イランの国花、バラ。香水の元となるバラ、ダマスク
ロールでローズオイルを生産しているカシャーン地方のバラ村の紹介や、
ローズティーや、サヘルさんお手製のバラジャムの紹介など、暮らしの中の
バラの世界を紹介しました。
テーブルにバラをあしらって。スタジオもゴージャスにしました。
サヘルさんのバラジャムは絶品でした!
7月27日(水)3日目は、夏をさわやかに過ごす、ヨーグルトとザクロの紹介。
しょっぱいヨーグルトの飲み物ドゥーグ、肉をヨーグルトにつけてやく、ケバブ。
そして、ザクロス山脈からその名がついたザクロの料理。女性の美肌と健康
によいザクロのジュースやシチューを紹介。
右・ケバブ、本来お客様に出すときには串(剣)は失礼にあたるので
使用しないとのこと。左・マーストヒヤール。ヨーグルトにきゅうりやレーズン、
くるみなど入れて食べます。ヨーグルトはデザートではなく料理の主役です。
 (料理は、サヘルさんいきつけの店、ジャーメジャム(阿佐ヶ谷))

2011年7月22日金曜日

サヘル・ローズのイラン満喫の旅

ほっと@アジアNHK BS1
Check!アジカル『サヘル・ローズのイラン満喫の旅』
ゲスト:サヘル・ローズ(女優)


民族衣装も披露します
                    新しいポップな街テヘラン、歴史都市の美イスファハン、そしてイランの国花、バラの魅力あふれる世界、そして最終日は、サヘルさんの手料理も紹介します。
どうぞ、お楽しみに!

2011年7月25日(月)・26日(火)・27日(水) 17:00~

7月25日(月)イラン文化再発見の旅(15分)
テヘランの最新情報、世界遺産の古都イスファハン、イマーム広場などを紹介します

7月26日(火)イラン暮らしを彩るバラの世界(15分)
イランのバラ、ダマスクローズとローズウオーター、イランの暮らしに欠かせないバラの世界を紹介

7月27日(水)イラン夏を爽やかに!食の旅(15分)
ヨーグルトとザクロ料理を紹介します。サヘルさん
お手製料理も登場します

「お味いかがですか!」

27日(水)3日目に紹介する、サヘルさんお手製の
 「サヘル丼」。
ごはんに、ヨーグルト、キューリ、くるみ、レーズン、塩、胡椒・・・イランの家庭では、どこでも食べる簡単料理。日本でいえば、お茶漬け。
それぞれの家庭で作り方が異なります。どんな
味になるか、お楽しみに。
これは、撮影のひとこまです。まずはプロデューサーが試食です。

2011年7月17日日曜日

がんばれ!岡田劇場(宮城県石巻)

岡田劇場の今・・・・
150年の歴史のある石巻の岡田劇場が、この度の震災で、
流されてしまった話は、第4回シネ赤坂開催時に、皆さんに
ご報告したとおりです。

岡田劇場があった中瀬(中州)周辺は、想像以上にひどい
状況でした。建物の2階の屋根まで破壊されて
いたり、船が打ち上げられたままです。


船が陸上に。ブルドーザーも流されてきた。














岡田劇場も、流されてきた家屋やガレキが
もろに劇場を襲い、一気に津波に飲み込まれ
押し流されていきました。
今では、何も残っていません。


中央左に見える白い部分は、トイレの跡であると思われます。
白いドームが、石の森萬画館です。建物は残りましたが、
中は無残な状態です。

元気に!野外上映会
そんな中、岡田劇場さんは、
7月16日(土)に、岡田劇場があった中瀬公園で
子供たちのために野外上映会を行いました。

この8月に公開される松竹の「こち亀」の先行試写会
という形で行われました。
応援には、松竹の皆さん、石の森萬画館、岡田劇場
がんばれ会の皆さんほか、多くのボランティアの皆さん
によって実現しました。
シネ赤坂からは、平林、杉浦2名が応援に駆けつけました。



準備風景。13:45から上映
  岡田劇場さんは、以前より移動上映会を行ってきました。それは、映画館に来られない方々に映画を楽しんでもらおうと、行っている活動です。

暑い!暑い!テントでも見られるように
 ご縁を絆に!岡田劇場の菅原聖社長さん
岡田劇場の菅原社長さん、岡田劇場さんとのご縁の
きっかけとなったショートピース・仙台短編映画祭の日野さんと
会場でお目にかかりました。
菅原さん自身が1km以上も流され、奇跡的に助かったという
ことでした。
菅原さんのガッツポーズ!。逆に元気を頂きました。


左よりシネ赤坂平林、菅原さん、日野さん。後ろは
中瀬公園に打ち上げられたクルーザーです。
シネ赤坂では、引き続き
岡田劇場を応援します!
岡田劇場の復活のために、シネ赤坂では今後も支援してまいります。
義捐金も受け付けております。
また、岡田劇場さんに、35mmの映写機、6000ルーメン以上のプロジェクターを
寄付して頂ける方、団体様。是非、ご一報ください。

電話090-4727-6109