2011年8月28日日曜日

がんばれ!岡田劇場(エクレールお菓子放浪記)

映画「エクレールお菓子放浪記」
2011年8月25日 横浜ニューテアトル(野毛)


入口ウインドーには、映画の台本が飾ってありました


映画「エクレールお菓子放浪記」を見てきました。

物語は、戦中戦後、貧しさのなかで、助けてくれた刑事、先生への淡い思い、里親との愛情など、さまざまな人との出逢いの中で、洋菓子(希望)に憧れ、たくましく生きていく少年のお話。
愛情表現が下手な里親役のいしだあゆみが光っていました。良い映画です。

宮城県石巻がロケ地として登場します。劇中の芝居小屋「岡田座」は、この度の震災で失った岡田劇場です。旧北上川沿いの楽屋や舞台、客席など、実際に拝見したことがなかったので、とても貴重な映像です。再び、自然豊かで、ぬくもりのある美しい街石巻にもどれるよう、微力ではありますが、情報を発信しつつ、支援活動を行ってまいりたいと思います。

2011年8月22日月曜日

ショートピース仙台短編映画際が開催されます

ショートピース仙台短編映画際

先日、8月11日、仙台にて
東日本の10の映画際が気持ちをひとつ
にして映画祭を実行しようと集まりました。

その声かけのひとつの映画祭が
ショートピース仙台短編映画際です。

震災以降「映画が復興の役にたてるのか」という
葛藤をされてきた各映画祭運営の皆様が

「少しでも映画を見て、元気になって頂こう」
「映画の力を信じて」と、開催に移されています。

是非、全国の皆様に足を運んで頂き、映画祭が
成功されるようお祈り申し上げます。

ショートピース仙台短編映画際
テーマ「映画はつながっていく」

9月17日~19日
会場:せんだいメディアテーク1階オープンスクエア
主催:短編映画際実行委員会
共催:せんだいメディアテーク

《プログラム》
A)3.11映画制作
B)みんなで観よう!サンリオ・アニメーション
C)レンヌからの贈り物
D)新しい才能に出会う
E)水戸短編映画際 presents みとタンペンセレクションin仙台
F)3.11A Sense of   Home  Films なら国際映画祭

《問い合わせ》
短編映画際実行委員会
080-3194-1202(庄野)
 


松島からこころの支援(宮城県松島)

松島からこころの支援 
松島プチホテルびすとろアバロンに滞在して


7月29日に石巻を訪ねた時のこと。前々より東京で宿を探してきたものの、石巻や仙台のホテルは満杯、ということで、やっと探した宿が、景勝地松島の海から少し上がった高台に立つ、ヨーロッパのロッジ風のホテルでした。
 

自然の中でゆっくり身体を休めることができます















松島自体も地震の被害があり、一見何ともないこのホテルも建物が建つすぐ下の地面が隆起しており、1階の窓ガラスもめちゃくちゃに壊れたとのことでした。 現在は通常通り営業されています。


このホテルは、復興支援のボランティアを受け入れていて、この日、とても遅く着いたにも関わらず夕飯を用意してくれて、温かいもてなしを受けました。
なにげないホテルマン阿部さんとの会話から、阿部さんが石巻出身ということがわかりました。実は、岡田劇場がなくなってしまった話をすると、阿部さんは、大変驚いて、
「僕は、小さい頃、岡田劇場によく行きました。アニメやゴジラを見ましたよ。懐かしいですね・・・」と劇場がなくなってしまったことを大変残念がっていました。

フロント、石巻出身の阿部貴行さん。
「岡田劇場には小さい頃、アニメやゴジラを見にいきました・・・」


食事が終わったのは夜10時になっていましたが、阿部さんから、「明日の出発は早いのですか?朝食はどうしましょうか?おにぎりなら6時半には用意できますが」と優しく声をかけてれました。

宿泊客の多くがボランティアということで、早朝出発の方も多いのでしょう。そういったボランティアの皆さんのスケジュールに合わせて、食事の用意をされていました。被災地は、本当に地元の皆さんが協力しあい、一緒に立ち向かっているんだなと強く感じました。そんな心遣いに感謝し、感動しました。
翌朝、すがすがしい気持ちで、石巻に向かいました。

《もし宿泊されたい方がいらっしゃいましたら下記まで》
松島プチホテルびすとろアバロン
宮城県宮城郡松島町松島字三十刈26-21
022-354-5777



2011年8月14日日曜日

東日本映画祭がひとつになった日(宮城県仙台市)

「映画の力を信じて」
東日本映画祭ネットワーク共同記者会見に参加しました

2011年8月11日(土)仙台市
ショートピース仙台短編映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭など、10団体のうち7団体代表が参加し、映画による東日本復興の第一歩を踏み出しました。
3.11以降、甚大な被害を思えば、まず生きること。そして復興、その後にくるであろう文化の復興。そんな中、東北各県で開催されている映画祭を開催するかが主催者にとって最大の問題でした。

7映画祭の代表による声明文の読み上げ、「映画の力を
信じて」復興をする意気込みを語りました。
 しかし、こうした状況下であっても「映画の力」を信じて通常通り開催することが、復興への一助となると信じ、この度の共同記者会見を開きました。

震災復興の大きな問題は、互いを思いやる気持ちから、積極的に動けないという事情です。
それが日本人なのかもしれない。
強硬に突破するのではなく、周囲への気配り、思いやりから、なんとか同じ思いで行動したいと願う。

それが、日本のソフトランディングの方法、誰でもが自然に身に付いた日本独自の再生の手法かもしれない。そんな「やろう、やっていいんだね」と確認しあう会だったのかも知れない。

★主席映画祭
・川嶋大史@ffあおもり映画祭 実行委員長
・渡辺伸子(那須ショートフィルムフェスティバルプロデューサー・NPO法人那須フィルム・コミッション理事兼事務局長)
・藤木英司(山形ムービーフェスティバル事務局長)
・高橋卓也(山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局長)
・寺山和子(あきた十文字映画祭実行委員長)
・平島悠三(NPO法人シネマパンチ/水戸短編映画祭)
・赤坂栄美(ショートピース仙台短編映画祭副委員長)

(未参加映画祭)
・もりおか映画祭
・カシオペア映画祭(岩手)
・すかがわ国際短編映画祭

「3.11映画」試写
仙台短篇映画祭で企画した3分11秒の短編映画、「3.11映画」の作品試写が行われた:「測量技師たち」志子田勇、「タイトルなし」真利子哲也、「手」外山光男、「廃棄少女」内藤瑛亮、「Cell」生田尚久。
9月17日、18,19日に開催される仙台短篇映画祭で40作品(予定)が上映される

仙台短編映画祭9月17日~19日開催